書籍情報
書籍名:2030-2040年 日本の土地と住宅
発行所:中央公論新社
![]() | 2030-2040年 日本の土地と住宅 (中公新書ラクレ 828) [ 野澤千絵 ] 価格:1100円 |

読書理由

どうしてこの本を読もうと思った?

X(旧Twitter)で見かけて面白そうと思ったからです!

難しそうな感じだけど大丈夫だった?

専門的で難しそうな感じだけど、めっっっっっちゃ読みやすいし、わかりやすいし、面白い!(小並感)
ページ数も300頁未満で本が分厚くないため、見た目の威圧感は少なく中々によかったです!!
備忘録
概要
都市政策・住宅政策を専門とする著者が、少子高齢化、人口減少の問題に直面している日本において、空家問題、価格高騰、入手困難な状況などが何故発生しているかを分析し、解説している。
これらの分析・解説と併せて、2030年、2040年に中古マンション及び中古住宅の流通量が増加する可能性がある首都圏のエリアについて紹介をしている。
感想
ここ最近の住宅価格の上昇原因、どのエリアが上昇しているかをデータを使い解説されており、わかりやすかった。
ここ最近の再開発についても、そもそも再開発はどういった仕組みなのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかの説明が非常にわかりやすい。
都市政策の観点から再開発の見直しや地方の開発について述べられているが、これらはこの本で一番重要な点だと感じた。
中古マンション・中古住宅の流通量については、都心にアクセスしやすい首都圏エリアのみでの分析であるが、有名なエリアでも時間が経つと出てくる可能性がある。
正直これらの有名エリアだと流通量増えても価格は高いと思うので、それらのエリアの流通量についてはあまり興味はない(買えないので…)が、有名なエリアで流通量が増えるとその他のエリアに与える影響は大きいかもと思った。
人口減少で実需が減る中、築古の中古マンションが増えていく現状について、管理が不十分であったり廃墟化するマンションが多々発生する可能性が高いのではないかと、改めて危機感を感じた。
メモしておきたいこと
アフォーダビリティ
建物の維持管理、終末期に対応した政策(マンション、タワマン、観光開発など)
タワマン、狭小密集住宅の維持管理・撤去・建替問題
市街地再開発事業(第1種、第2種)
総務省「住宅・土地統計調査」